ヴィクトル・ヴァザルリ大回顧展@ポンピドゥーセンター
オプティカル・アートを生んだヴィクトル・ヴァザルリが成し遂げたこと…それは、幾何学模様と色を論理的、さらには科学的に操りながら、自らの芸術形態を創造することです。
1960年代、彼の作品はレコードジャケット(デヴィッド・ボウイ)やロゴ(ルノー)など至る所に見られ、さらには家の壁紙にまで使用されました。
彼の死から20年以上が経過した本年、フランス初のヴァザルリ大回顧展がポンピドゥーセンターで始まりました。本展覧会では、バウハウスでの初期作品から、視覚化された4次元フォルムで芸術やデザイン、ファッションに影響を与えた晩年の革新的な作品まで、偉大な数学者・造形作家の経歴の主要ステージを辿ります。
彼の芸術の中で特筆すべきは、作品以上にそこから薫り立つスタイルの思想そのものです。
ステファニー・セゼールは、自身のデザインにヴァザルリが提案する幾何学効果を取り入れました。特にギャロップの三次元的なフォルムやマルチカラーのメッシュレザーでは、彼の影響がはっきりと見られます。
今もなお愛されるデザインの先駆者であり、科学と絵画、建築をミックスした比類ない芸術家・ヴァザルリを発見・再発見してみてはいかがでしょうか。’
ヴァザルリ大回顧展の詳しい情報はこちら:
Télérama: Victor Vasarely unfashionable artist or precursor of current art?
« Sortir à Paris » : Vasarely Exposition at Pompidou Center – Photo & Video